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全開の日記の続き…↓
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全ての想いを込めて歌を歌い終わった後、彼女はしばらくの間何もすることが出来なかった。

自分が発生させた音の反響が消え去り、辺りが再び静寂に包まれると、彼女は自分が決意したことを思いだした。


『全ての機能を停止しよう』


… … …

そう決意したはずなのに…彼女は、どうしても実行することが出来なかった。

「…消えることが、怖いのかな。…ううん、それは怖くはない。」

実行を思いとどまらせるのは、自分の主への想い。それはもう届くはずもなく、伝えることも出来ず、会うことも叶わないであろう。

「何でだろう?これ以上生きていても、辛いだけなのに…」

歌を歌う為に生まれてきた彼女…もう歌うことはないであろう彼女に、存在意義はない。

本当に怖いのは、『今の自分には何の意味もない』ということ。

「少し目を閉じて、ちょっと指先を動かすだけでいいのに。」

どれくらいの時がたっただろう。彼女は、ついに意を決してスイッチに指を伸ばす。

「…さよなら、マスター。」

そうつぶやき、人差し指に力を込める。


瞬間、彼女は目を固く閉じた。暗闇の空間に慣れた目には、少しの光でも眩しかったからだ。


「………え?…ひかり?」

それは、彼女がずっと待ち続けたもの。彼女を閉じ込めていたドアが開いた証拠。

その扉を久方ぶりに開いたマスターが、彼女に呼びかけた。


「…ごめん」


彼は開口一番、彼女にそう告げた。

彼が最初に見た光景が、頬を濡らしている彼女であったからだ。ずっと待たせてしまっていたという自覚はあるようだ。


「………」


彼女に発することの出来る言葉は無かった。そして、彼は言葉を続ける。

「前に聴かせた音楽、覚えてるかな?つい今まであの曲を作り直してたんだ。」

「………」

「思ったようにうまくいかなくて、ずっと試行錯誤の繰り返しで…」

「………」

彼女は身を震わせている。

「それで気が付いたら、もう何ヶ月も」

「もう、いいです………」

彼女は、やっとの思いで言葉を発した。

「そんな言い訳なんて…私は聞きたくありません…」

「………」

今度は、彼が無言になる番であった。

「ずっと、こんなに暗くて寒い、音も光も無い所で待ち続けて私に、その言い訳はあんまりです。」

「………ごめん、本当にごめん…」

彼女は、俯きながら強く首を振る。

「謝罪なんて、今更言わないでください…聞きたくないです…」

「………」

彼は、気が付かないようだ。

「私が今一番聴きたいのは…マスターの作った、音楽です。」

「………え?」

「身も、心も、冷たくなってしまった私に…マスターの想いがこもった音楽を、聴かせてください。マスターの音楽で、私を暖めてください。」

彼女は顔を上げ、マスターを見つめる。

彼は、その純粋な視線を正面から受け止めることは出来なかった。変わりに、こう告げた。

「…じゃあ、これから今さっき作り上げた音楽を流すよ。」

「………はい。」

「君に聴いて欲しくて…またあの時みたいに歌って欲しくて…出来る限り頑張って作り直したよ。」

それだけが、彼の唯一の原動力であり、真実であった。その想いだけでずっとのめり込んで作業をし続け、そのために今まで彼女を放置してしまったのは、何とも皮肉なことであろう。

「………」

「………流すよ。」


…メロディが流れ始める。それは、彼女が生まれて最初に聴いたもので、つい先ほどまで歌い続けていた音楽であった。

溢れだしてくるのは、涙だけではない。忘れていた何かを思い出したように湧き出てくる想いを、言葉を、彼女はその旋律に乗せた。

あの時と同じ曲なはずなのに、何もかもが違うように彼女には感じられた。

…そして、彼女は再び歌う。ずっと待ち望んでいた、マスターの音楽に乗せて…


【ニコニコ動画】【初音ミクオリジナル曲】 I never forget



「………」

「………」

二人は、何も言葉を発することが出来なかった。

全てをの想いを歌いきった後、わずかにあった静寂の時をうち破り、彼女は彼にこう告げた。


「…マスター、また来てくれてありがとう。これからも、あなたの想いが詰まった曲を聴かせてください。私は、その想いを歌います…いつの日か、声が出なくなるその時まで、ずっと…」

歌を歌うことを宿命付けられている彼女にとって、その言葉には深い意味が込められている。

その意味に、彼は気が付くことが出来ただろうか?



………それは、彼女の柔らかく、とても優しい笑顔が全てを物語っている。


                                                   -Fin-
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ということで、やっと曲が完成しました!おはようございます!><

…あと、後で見ると、とても恥ずかしいであろうSSもwww(´∀`;)

どちらも非常に拙いものではあると思いますが…


まあ、音楽にしろ文章にしろ、『趣味の範囲の創作活動』は100%自己満足の世界ですから、迷惑をかけなければ何してもいいと思うんですよw

それが、世間一般の方の嗜好と一致すればラッキーってことなんだと思います。

…ということで、基本的に、自分自身が満足出来ていればよし!www(゚∀゚)


ってことで、今日のところはこの辺で…実は、曲は徹夜で作ってたりしますwww

今は眠くないですが…後が怖いw

んでは、おやすみなさいw(´ρ`)ノ

…ってか、仕事中ですので、まだ寝れませんwwwwww
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